時事評論

アメリカの日韓仲裁

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韓国のホワイト国除外についてアメリカが仲裁の労を執るとロイターが報じています。

日本政府による韓国向け半導体材料の輸出規制強化などを巡って両国の対立が深まる中、ある米政府高官は30日、日韓が話し合いの時間を確保するための「スタンドスティル(休止)協定」を締結するよう米国が求めたことを明らかにした。

この高官は、据え置き協定で二国間の問題が解消するわけではないとしながらも、あらゆる措置を一定期間未然に防ぐことはできると述べた。協定の期間については決まっていないとした。

日韓は「休止協定」締結を、対立回避へ米国が要請

約束を守らない国と新しく協定を結んでもしょうがないということはおいておいても、輸出管理をどうするかについては日本の裁量で決定できることで、韓国と合意しないといけないようなことではありません。

しかも、韓国に何の義務も負わせるものではなく、日本の行動を一方的に縛るだけのものです。引き換えにアメリカと韓国は日本に何を約束するのでしょうか。そして、約束破りの前科のある韓国がその約束を守らせるようにする仕組みはどういうものになるのでしょうか。

日韓が対立するとアメリカも困ります。韓国が(無理筋なのに)絶対に折れず大騒ぎをするので、説得しやすい日本に折れて欲しいという話のように見えます。

ただ、ここでホワイト国除外延期となると、安倍政権のポリティカルキャピタルはかなり浪費されてしまいます。たぶん、平均的な日本人はホワイト国除外延期に賛成しないでしょう。パブコメの9割が賛成意見だったようですし。

ホワイト国除外について事前にアメリカに話を通していたとしたら、ここは従わないというのもアリかもしれません。ひょっとして、アメリカは仲裁の労をとったというポーズが取りたいだけでさすがに日本も従わないだろうと思っているのかもしれません。思っているだけでなく、水面下で日本にそれを伝えている可能性もあります。

ここで折れたら、安倍内閣の支持率はかなり落ちるでしょう。

一方、菅官房長官は、アメリカの仲裁提案を否定しています。

菅官房長官は31日の記者会見で、米国による日韓両国への仲介の提案について「そのような事実はない」と否定した。菅氏は「米国との間で、我が国の考えを累次、伝達している。今後も我が国の立場に対して正しい理解を得られるよう努めていきたい」と語った。

外務省幹部は31日、米国の仲介案について「何も聞いていない。日米韓外相会談で何らかの提案があるかもしれない」と述べた。同省は、日米韓外相会談を8月1日にバンコクで開催する方向で調整している。

米の日韓仲介提案、菅長官「そのような事実ない」

ロイターの誤報である可能性が1つ。「ある米政府高官」と匿名ソースなので、日本の反応を見るためのウソのリークだった可能性が1つ。韓国の工作の結果だった可能性が1つ。

日本は、半年以上かけて準備してきた行動でしょうから、ここでやめることは考えにくいのですが、もしアメリカが本気で仲裁に入ったとしたらしたがうでしょう。どういう提案が出てくるのか要注目です。

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